■第9回期日
第9回期日は昨年平成27年12月7日にありました。この期日では,前回第8回期日の後にこちらから任意に開示した米国証券取引委員会(SEC)の資料をもとにした,鈴木順造,ポール鈴木,鈴木啓子ら被告3名からの反論がありました。しかしながら,被告らの反論は,自分たちは一従業員に過ぎず,何も知らないし知る立場にない,米国での資金の流れも把握する立場にないし権限もないなどというおよそ首肯しがたい反論ばかりでした。
そこで当方としては,次回期日までに,それらに対し反論するとともに,もう一度,本件の違法性および被告らの関与等について整理し補充するという準備をすることになりました。そして次回第10回期日が平成28年2月15日に指定されて終了しました。
■第10回期日
2月15日(月)に鈴木順造らに対する損害賠償請求訴訟の第10回弁論期日がありました。今回も多数の依頼者・関係者の方にお集まりいただき,傍聴席がほぼ満席になりました。
今回は,裁判官の一人(左陪席)が交替し,裁判長が臨時的に代行裁判長となっていました(次回期日には元の裁判長に戻るとのことです)。
期日においては,当方から準備書面(11)を提出しました。主張の概要としては,これまでの当方の主張を簡単に整理し,前回期日に提出された先方からの大量な反論のうち主要な部分について反論したうえ,引き続き裁判所の訴訟指揮に従い,被告鈴木らがMARSビジネスの実態についてMRI本社やフジナガに調査すべき義務を負っていたにもかかわらず,調査を怠った事実を主張しました。特に長引く円高状況で為替差損が膨大であったにもかかわらず調査を行っていないのは,すでに平成21年にはMARSビジネスが不採算であったことを知っていたからであるということを証拠に基づき指摘しました。
次回期日は被告鈴木らの反論書面が提出される予定です。
期日の後,説明会も開催されますので,次回期日もぜひ多数の方がご参加下さいますようお願いします。
■次回第11回期日
日時:平成28年3月28日(月)午前10時~(★開始時間がいつもより早まります★)
場所:東京地方裁判所第103号法廷
■弁護団説明会・被害者団意見交換会
日時:上記期日の終了後
場所:(当日裁判所の法廷においでください。その後一緒に移動します)