米国時間4月11日午前10時半から,米国ネヴァダ地区連邦地方裁判所にてフジナガ被告人に対する量刑言渡し期日が開かれることから,弁護団も渡米し傍聴しましたのでご報告します。
昨年11月28日の有罪評決を受け,本日(現時時間4月11日),量刑審理を経て,フジナガ被告人に対する量刑の言い渡しがなされる予定でした。
午前10時半の定刻となりましたが,前の別件期日が長引いており,その終了を待っての開始。ようやく定刻から遅れること午前11時過ぎ,前の件が終了し,フジナガ被告人が「DETAINEE」(被拘禁者)と背中に大書された緑色の囚人服を着て,入廷。
審理が開始されると思いきや,弁護人から,フジナガ被告人の体調が悪く訴訟遂行能力がない旨の申し立てがなされました。裁判所の判断により,午後2時から再度行われることになりました。
そして定刻の午後2時前,フジナガ被告人が入廷。それから遅れること2時15分,ナバロ裁判官が入廷。
改めて裁判官がフジナガ被告人の体調を確認したのですが,弁護人は午前中から容態が改善していない,本来午前に飲むはずだった薬が飲めなかった,審理に集中して考えをまとめて話すこともできないという状況を説明。検察官側は米国連邦刑事訴訟規則の基準を持ち出して訴訟能力に問題がないことを反論しましたが,裁判官は受け付けませんでした。
結局,本日(4月11日)の審理は内容に入らずに終了し,次回の量刑審の期日が
■5月23日(木)午前9時~(日本時間5月24日(金)午前1時~)
に指定されました。
日本からフジナガ被告人の量刑言渡しを傍聴に来たのに,フジナガ被告人の仮病とも思われる理由で順延となってしまったことに対し,改めて,フジナガ被告人の不誠実さを目の当たりにし,憤りとともに,さらなる重罰を科してもらいたいという強い思いを感じました。
弁護団はフジナガ被告人をさらに追い詰めるため,米国関係当局に働きかけていきます。
以上